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ゼファー(400、χ)の歴史を解説!中古相場や評判・口コミも|バイク買いたい新書

ゼファー(400、χ)の歴史を解説!中古相場や評判・口コミも|バイク買いたい新書

「Z1のイメージを持ったリーズナブルな400ccを作りたい」

そんなカワサキの開発陣の思いで発売されたゼファー。

レーサーレプリカブーム真っただ中に空冷4気筒2バルブエンジンのバイクを投入するという暴挙にも関わらず、大ヒットという偉業を成し遂げたバイクです。

今回はその後の歴史にも大きな影響を与えた名車ゼファーについて、中古相場や歴史、評判などを紹介していきます。

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ゼファー400,χとは?

ゼファーとはバイク好きで昭和生まれの人なら、恐らく知らない人はいないであろう400ccクラスのレトロデザインな超有名なバイクです。

ゼファーの名前の由来はギリシャ神話のゼピュロス(英語の読みがゼファーで意味は西風)。

ゼファーの名前には二つの思いが込められています。

  • Z1のイメージを継承したバイクなので Z から始まる車名に!
  • 空冷エンジンを売りにするので空冷のイメージが関係した車名に!

レーサーレプリカ絶頂期にあえて回顧的な空冷2バルブエンジンを搭載し、クラシックなスタイリングで登場しました。発売当時はとても売れるとは思われなかったでしょう。

しかし、実際に売り出してみたら「こんなバイクを待ってたんだ!」という空気感が爆発して大ヒット!新しいブームを生みました。

ゼファーは大きく2つのモデルに分けられます。

ゼファーの代表2モデル
  • 2バルブエンジンの「ゼファー」
  • 4バルブエンジンの「ゼファーx」

ここからはゼファーが生まれた時代背景について、少しご説明をしていきます。

発売当時はレーサーレプリカ全盛期!ゼファーはあえて時代に逆行

ゼファーが発売されたのは1989年。

1989年と言えば「空前絶後のレーサーレプリカブーム」で、バイクはとにかく速くないと売れない時代でした。

250ccなら45馬力、400ccなら59馬力の規制値いっぱいの馬力がないと、ユーザから見向きもされない時代。その証拠が当時1989年の250cc クラスと400cc クラスの売上トップ10位に表れています。

1989年度バイク売上ランキング251~400cc126~250cc
第1位VFR400R CBR250R
第2位ZEPHYR NSR250
第3位CB-1 FZR250R
第4位CBR400RR TZR250
第5位FZR400RSpada250
第6位ZXR400RGV250Γ
第7位GPZ400R KDX200SR
第8位GSX-R400ZXR250
第9位Bandit400Serow225
第10位BROSXLR250R/BAJA

参照元:二輪車新聞

ゼファー以外のオンロードバイクはすべて水冷エンジンで、速さが売りのバイクばかりがランキングされています。空冷エンジンはオフロードの内の2台のみ。

この時代に「クラシックで速くもないオンロードバイクを売り出すこと」がいかに無謀だったかわかると思います。

しかも誰も予想していなかった大ヒットを成し遂げたバイクがゼファーなのです。

ゼファーは新しいブームを作ったバイク

なぜカワサキはこんな時期にゼファーを作ろうと思ったのでしょうか?

それはカワサキの名車Z1(正式名称は900スーパー4)の復刻をするという計画が、途中で立ち消えになってしまったことが理由でした。

そのため、カワサキ社内でZ1の魅力を持ったバイクを作りたいと言う要望があったのです。

そんな中で開発者から「若者にも売れるリーズナブルな400ccクラスで、Z1の魅力が詰まったバイクを作ったら売れるのではないか」という話が出てきてゼファーの開発がスタートしました。

開発は難航するも、開発者のこだわりが爆発的ヒットを生む

過去の名車のイメージを、新しく開発するバイクに取り入れるのは難しく開発は難航しました。

例えばZ1のマフラーは4本出しなので「ゼファーも4本出しマフラーにしよう!」という意見と、「今更4本出しはダサい」という意見がぶつかり合って揉めに揉めたり。

結局マフラーは一本に落ち着いたそうですが、バイクの各部がこの調子で決まったようです。しかし、このこだわりの多さこそが、ゼファーが爆発的ヒットした要因の一つでしょう。

▼Z1のイメージを継承しつつ1989年前後の流行りもうまく取り入れたデザイン▼

ゼファーのヒットを見て、ホンダはCB400four、ヤマハはXJRを発売。 ゼファーの作ったブームに他メーカーも慌てて乗っかってきたほどゼファーの衝撃は壮絶でした。

ゼファーはレーサーレプリカブームを終焉させ、ネイキッドブームを生み出したレジェンドなのです。

時を経た今も多くの人に愛され、中古価格が高騰している理由ですね。

ゼファーのエンジンの特徴を解説

ゼファーは空冷4気筒2バルブのエンジンです。ゼファーχになるタイミングで4バルブのエンジンに進化しました。

ここで少しゼファーのエンジンの構造の解説をしておきます。

  • 「空冷」「水冷」の違い
  • 「2バルブ」と「4バルブ」の違い

空冷と水冷のエンジンの特徴と違い

引用元:https://global.yamaha-motor.com/jp/design_technology/mc-tech/standard-technology/airWaterCooling.html

まずは空冷エンジンと水冷エンジンの違いを解説します。

エンジンは中でガソリンが燃えて爆発しているので熱を持ちます。その熱をどうにかしてエンジンの外へ逃がさなければエンジンは壊れてしまいます。

そのエンジンを冷やす方法が走行風なら空冷エンジンで、冷却水なら水冷エンジンというのが大きな違いです。

空冷はエンジンを冷やすためにエンジンにフィンがついています。ゼファーのエンジンの前に付いているのは「ラジエター」のようにも見えますが、「オイルクーラー」です。

水冷はエンジンの中に冷却水が通る通路を設けてあり、冷却水がエンジン内部の熱を吸い取ります。 その後、エンジンの外のラジエーターで冷やしてまたエンジン内に戻すという仕組みです。

冷却性能は水冷式の方が高いため、高性能で効率がよいエンジンは水冷式になります。

ですがバイクの魅力は「空冷」「水冷」だけでは決まりません。それはゼファーの人気からも明らかですね。

2バルブと4バルブのエンジンの特徴と違い

引用元 https://twitter.com/yamaha_bike/status/913762477191524352

ゼファーはゼファーχにモデルチェンジしたときに、エンジンが2バルブから4バルブに進化しました。

バルブとは、エンジン内のピストンの上にある「ラッパの先のような形をした部品」のことです。

バルブの数が増えると吸気と排気の効率がアップしさらに多くのパワーが出せます。

ですが、全てにおいて優れている訳ではなく、バルブが増えると逆に低回転域ではトルクが細くなってしまう傾向にあります。

現代のバイクは性能もそうですが、排ガス規制を通すために燃料効率をよくする必要があります。そのため現代のバイクの多くは4バルブのエンジンを採用しています。

ゼファーも時代の流れに対応して進化を遂げてきたわけですね。

ゼファー400,χは新車販売なし!最終モデルのスペック詳細

2009年4月10日に発売されたゼファーχの最終モデル(ZR-400G8FA)のスペックは以下の通りです。

型式BC-ZR400C
メーカー希望小売価格(税込)655,000円
カラーキャンディダイヤモンドブラウン×キャンディダイヤモンドオレンジ
全長(mm)2085
全幅(mm)745
全高(mm)1100
シート高(mm)775
車両重量(kg)208
総排気量(cc)399
最高出力53PS/11,500rpm
最大トルク3.6kgf・m/9,000rpm
エンジン形式空冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC
燃費40.0km/l(60km走行時)
燃料供給方式キャブレター
燃料タンク容量 (L)15

ゼファーは絶版車です。現在(2022年)新車では買えません。

そして排ガス規制のため、復活する可能性はゼロと言い切って良いと思います。

そのため、ゼファー400の買い時はいつか?と聞かれれば「今この瞬間」というのが結論です。

なぜゼファーは人気なのに新車で再販しないのか?

ゼファーは現在(2022年6月)プレミア価格が付くほどの人気です。

それなのにカワサキがゼファーを再販しない理由は、空冷エンジンでは現在の排ガス規制を通すのが難しいからです。

しかしカワサキは最近のレトロブームを受けて、Z1のイメージに寄せた水冷エンジンのZ900RSやZ650RSを発売しています。

カワサキはイメージがZ1に近ければ、エンジンが空冷でなくても問題ないと考えているようです。

つまりゼファーがゼファーのまま復活する可能性は、現状ほぼゼロ。

ゼファーが欲しい人は、程度の良い車体がどんどん減っていくので急ぐ必要がありますね。

ゼファー400,χの中古相場の推移

ここからはゼファーの中古相場をご紹介します。

ゼファー400の中古相場価格

モデルケース中古価格

3079km
1990年式
修理歴なし
1,198,000円

16505km
1994年式
修理歴なし
1,480,000円

40731km
1991年式
修理歴なし
833,500円

ゼファー(1995年モデルまで)の中古相場価格は60~200万円ほどとなっています。

走行距離が伸びても中古価格が高いものもあるので、個体の状態などによっても変動がありそうです。

ただ、30年以上経つ個体も多いのに値崩れが起きてないのはゼファーの人気の高さを物語っていますね。

ゼファーχの中古相場価格

モデルケース中古価格

1062km
2011年式
修理歴なし
1,926,300円

15026km
2003年式
修理歴なし
1,580,000円

42391km
1996年式
修理歴なし
1,300,000円

ゼファーχの中古相場価格は90~230万円ほどとなっています。

ゼファーχに関しては年式が浅く、走行距離が少ない個体も多いので、200万円を超える価格がついてるものも多くあります。

購入を検討してる人には悩ましい現実ですが、逆に持っていて売却を考えてる人には朗報ですね。

ゼファー400,χの評判・口コミ

ゼファー400に乗ったことがあるユーザーにアンケートを取り、乗り心地や感想を頂きました。

リアルな評判や口コミになるので参考にしてみてください。

ちなみにお答えいただいた方の年齢層は40代が最も多く、50代、30代と続く形でした。 ゼファー400のユーザー層

やはり昭和生まれのライダーには根強い人気がありそうですね。

ただ若い世代にも昔ながらのレトロクラシックバイク人気は高まっているので、購入を検討してる方は早めの行動が肝です。

ゼファー400は新車と中古どちらを買った?

ゼファー400は新車と中古どちらを買った?

ゼファーは中古で購入した人が66.7%という結果でした。

ただ、中古で良い個体の数は年々減って来てるので注意が必要です。

購入した年式を伺うと、1995年まで発売されたゼファー(400)が55.6%、ゼファーχが44.4%で、平均購入価格は60.9万円でした。

ゼファーをどのような用途で使っていましたか?

ゼファー400をどのような用途で使っていましたか?

ゼファーの用途はツーリングが44.4%と最も多く、次いで街乗りや通勤・通学が22.2%で同率となりました。

クセが無く使いやすいので、様々な用途に使えるのはゼファーのメリットですね。

「買ったけどあまり乗らなくて損をした…」という感覚になることは少ないでしょう。

ゼファーの乗りやすさは?

ゼファーの乗りやすさは?

ゼファーの乗りやすさに関しては、座り心地が5点満点中4.2点と高評価でした!

負担の少ない姿勢とクッション性の高さで、身体への負担を軽減してくれますね。

ただ、ネイキッドなので仕方ない部分ではありますが、風の抵抗を強く感じることは多いようでした。

燃費もリッター20km前後と良くはないので、長距離ツーリングには不向きかもしれませんね。

また足つきは、170cm以上でも微妙な評価をつけている人もいるので、ベタ付きを目指すなら低身長の方には向きません。

逆に距離の短めのツーリングや街乗りではメリットを感じられることが多そうです。

デザインは間違いなくカッコいいですし、ゆったりトコトコツーリングを楽しむには良いバイクでしょう。

ユーザーが感じるゼファーの良いところ、悪いところ

実際にゼファーに乗ったことがある人が感じるメリット、デメリットを載せます。

メリット

ライディングポジションが楽で取り回ししやすいくツーリングで疲れにくいところ。カスタムパーツが豊富なところ。(男性、50代)
シートの座り心地が非常に良く長時間の運転でも楽でしたし、見た目以上に取り回しが楽でとても良かったです。(男性、30代)
全体の見た目、色が渋い、扱いやすい。空冷エンジン。価格も手頃(男性、40代)
カワサキらしい少し角張ったスタイリング。ポジションも楽で街乗りからツーリングまで
楽しめます。(男性、50代)
基本性能が非常に高い点と自由にカスタムしやすい点が優れていると思います。(男性、40代)

座り心地が良く、取り回しの良さや扱いやすさを評価してる人が多いですね。また、カスタムできる幅が広いのもバイク乗りにとっては嬉しいポイントです。

デメリット

加速性能があまり良くないですし、加速性だけでなくパワーもないのでその点は気になりました。(男性、30代)
暴走族の人に人気で盗難されそうになりました。盗難対策をする必要があります。(男性、40代)
χとχの前では雲泥の差があります。私の購入しましたχ以前のゼファーは物凄く遅くて間違いなく後悔します。購入するとしましたら必ずχを購入することをおすすめいたします。(男性、50代)
風除けがないから風を直接受ける。燃費が思ったよりよくない。壊れやすい。(男性、40代)
もう物が少なくっているのか、中古でも価格が高いです。パーツも少し変わったものらしく、メンテナンスにもお金がかかります。他の車両と比べるとメンテに手間と費用がかかる点はネックでした。(男性、30代)

そもそも走りに特化したバイクでは無いので、走行性能は高くは無いですね。ネイキッドなので風も受けます。

また、1995年までのゼファーだと個体の年数が経っているので、部品が無かったり故障しやすかったりもしますね。

ただ、「その手間が逆に良い」と考える人もバイク乗りには多いはずなので、愛着を持って接したいならゼファーはオススメできますよ。

ゼファーがおすすめな人

最後にゼファーがおすすめな人をお聞きしました。

アフターパーツが豊富なのでカスタム初心者におすすめだと思います。
デザイン性の良さとサウンドは抜群ですし、オールラウンドで活躍できると思うので、日常的にも乗りやすいバイクを探している方にはおすすめです。
χ以前のモデルは本当に速さを求めない方、χは旧車やネイキッドが好きな方、Z2などが好きな方。χ以前のモデルで峠の走行はおすすめ致しません。
高級感がありつつも渋い見た目のバイクが好みなおオジサマ達にはかなりハマると思います。エンジン音が独特なので、この音に聞き惚れるという人にも向きます。
基本性能が高く、独特の見た目で硬派なイメージがありますので性能面とスタイル面を重視したい方には良いと思います。

クセが無く、街乗りメインで使うカッコ良いバイクが欲しい人にはおすすめですね。

Z1やZ2はさすがに無理だけど、Zの系譜を手にしたいという人には、手頃な価格で手に入れられるモデルでもあります。

ゼファー400,χのカスタム

ここからはゼファーのカスタム事例を紹介していきます。 コテコテカスタムが目立つゼファーですが、あえてシンプルにまとまったカスタムを紹介します。

ゼファー400,χの代表的なカスタム事例

とてもシンプルでまとまったカスタム事例です。

  • リアサスがオーリンズ
  • マフラーがモリワキ製の黒ショート管
  • ブレーキホースがステンレスメッシュタイプ
  • エンジンスライダー

ゼファーは暴走族のベース車両というイメージが少しあります。だからこそシンプルなカスタムこそが、カッコ良い現代のカスタムゼファーと言えます。

ゼファー400,χの代表的なカスタムパーツ

ここからは細かいパーツごとの紹介をしていきます。

マフラー[モリワキ製の黒のショート管]

引用元:https://minkara.carview.co.jp/userid/2296452/car/1789431/6706677/parts.aspx

ゼファーが発売された時期は、上記の画像のような「黒いショート管」と呼ばれるマフラーが流行っていました。その中でも、モリワキ製のショート管が人気です。

ゼファーのスタイリングにも黒いショート管はピッタリです。

リアサスペンション[オーリンズ製リザーブタンク付き]

引用元:https://tokidoki.ti-da.net/c67997.html

ゼファーは中古しかないため、サスペンションがへたっている場合があります。 値上がりした純正サスペンションより、高性能な社外サスペンションを付けた方が満足度が高いと思います。その中でもオーリンズ製のリアサスに交換するのが特に人気ですね。

外装一式 Z2仕様

外装一式を交換して別のカワサキの名車を表現する方法が流行っています。

ゼファー400,χの歴史

ここからはゼファーの歴史を紐解きます。

ゼファーが生まれるきっかけになった2台のバイクの話も交えながら、最終型のゼファーχまで完全網羅解説をしていきます。

ゼファーの前身の2台のバイク解説

ゼファーにはイメージの元となったバイク「900super4(通称Z1)」とベース車両となったバイク「GPz400F」があります。

ゼファーの解説に入る前に、まずはこの2台のバイクの解説から始めます。

900super4(通称Z1)1972年発売

900super4(通称Z1)1972年発売

カワサキの中で一番の名車を選ぶなら、間違いなくこのバイクでしょう。

Z1は、当時一番大きなバイク市場だったアメリカで売り出して大成功したバイクです。

もしこのバイクが無かったら今のカワサキの二輪部門はなかっただろうと言われるほど、Z1は世界にカワサキの名前を浸透させました。

当時(1972年)はアメリカで成功しなければ一流のバイクメーカーとは言えない時代です。

この頃ホンダがCB750fourを1969年に発売しアメリカで大ヒットさせたので、カワサキはさらに大きい排気量で勝負をかけました。それがこの900super4です。

ホンダのCBにはない「super」が社名についているところに、カワサキのメーカーとして負けず嫌いな一面が出ていますね。

このバイクのイメージを受け継いだ400ccのバイクを作ろうというコンセプトで、長い時を経てゼファーが生まれます。

GPz400F 1983年発売

GPz400F 1983年発売

ゼファーの直接のベースモデルとなるのがこのGPz400F。

ゼファーと同じ空冷4気筒2バルブのエンジンで、パワーが54馬力ありかなりスポーツ寄りのバイクです。(ゼファーは46馬力、ゼファーxは53馬力)

このGPz400Fは、カワサキの400ccの空冷4気筒エンジンでは歴代最高出力を発揮しています。

繰り返しますが、ゼファー発売当時の1989年はパワー至上主義でした。つまり馬力が低いだけでバイクが売れないと言われていた時代。

そんな中で、ベースであるGPz400Fのエンジンよりもあえてパワーを落としてゼファーを発売するところに、カワサキの意気込みが強く感じられますね。

ゼファーの歴代モデルを解説

ここからはゼファーがデビューしてから、ゼファーχにモデルチェンジするまでを解説します。

ZR400-C1 1989年4月25日発売

ZR400-C1  1989年4月25日発売

記念すべきゼファーの初期モデルです。

レーサーレプリカ全盛期に、あえて空冷2バルブで46馬力のエンジンを採用したクラシックなデザインのバイク。

Z1のイメージを受け継いだ400ccクラスのバイクとして肝いりで発売されましたが、カワサキ自身も本当に売れるかは半信半疑だったようです。

その証拠として、当時の雑誌や広告はかなり控えめな露出でした。ですが発売してみたらカワサキも他メーカもびっくりな大ヒットを記録。

これがレーサーレプリカブームを終焉させ、ネイキッドブームを作った立役者へと大出世を遂げたデビューモデルです。

発売当時の車両本体価格:529,000円

ZR400-C3 1991年2月1日発売

ZR400-C3 1991年2月1日発売

マイナーチェンジ変更点
  • メッキ砲弾メーターを採用
  • メーター内に燃料計追加
  • ライト常時点灯
  • ウインカー形状変更

ZR400-C4 1992年4月2日発売

ZR400-C4 1992年4月2日発売

マイナーチェンジ変更点
  • サイドカバーの[kawasaki]の文字がステッカーから立体エンブレムへ変更

ZR400-C5 1993年4月1日発売

ZR400-C5 1993年4月1日発売

マイナーチェンジ変更点
  • サスペンション設定見直し
  • リアキャリパー1ポッド化
  • フロントブレーキディスク形状変更
  • ハザード採用

ZR400-C7  1995年3月15日発売

ZR400-C7  1995年3月15日発売

マイナーチェンジ変更点
  • ゼファーの最終モデル
  • 豪華に3色のカラー設定に

ブルー、パールパープリッシュブラックマイカ、ルミナスビンテージレッドの豪華全3色展開で、モデルのラストを飾りました。

この後、ゼファーはゼファーχへと進化していきます。

ゼファーχの歴代モデルを解説

ここからはゼファーから進化を遂げたニューモデル、ゼファーχの解説をしていきます。 前作ゼファーが大ヒットを記録したので、ゼファーχは予算をかけたモデルチェンジが多いです。

ZR400-G1 1996年3月20日発売

ZR400-G1 1996年3月20日発売

前モデルゼファーの大ヒットで大きな予算を確保して、大規模なモデルチェンジを実施。

  • 2バルブ→4バルブ化
  • ピストン・クランクを新設計
  • エンジン出力を7馬力アップの53馬力に
  • ハンドルや吸排気なども変更

ほぼフルモデルチェンジと言って良いほど大幅な進化を遂げたモデルがゼファーχです。

ゼファーχは400cc空冷エンジンの最終モデルなので、現在も中古価格は高騰を続けています。

ここで少し余談ですが、カワサキの「空冷のZの4気筒」では唯一の4バルブエンジン。750ccも1100ccもカワサキの空冷4気筒エンジンはすべて2バルブです。

そういう意味でもゼファーχは異端児と言えますね。

この頃すでにカワサキ内でZRXという水冷エンジンの高性能ネイキッドがラインアップされていました。なのにゼファーが4バルブになってモデルチェンジしたので、ファンはかなり驚いたようです。

ZR400-G2 1997年4月1日発売

ZR400-G2 1997年4月1日発売

マイナーチェンジ変更点
  • ホイルを5本→3本スポークに
  • タイヤサイズ変更18インチ→17インチ

ZR400-G3A 1998年7月15日発売

ZR400-G3A 1998年7月15日発売

マイナーチェンジ変更点
  • 盗難防止性能を高めたキーシリンダー採用

ZR400-G3A 1999年2月1日発売

ZR400-G3A 1999年2月1日発売

マイナーチェンジ変更点
  • ゼファー誕生10周年限定カラーを追加

ZR400-G6 2002年1月10日発売

ZR400-G6 2002年1月10日発売

マイナーチェンジ変更点
  • ゴールドホイールのカラーを追加

ZR400-G7 2003年3月20日発売

ZR400-G7 2003年3月20日発売

マイナーチェンジ変更点
  • フロントブレーキキャリパーを異径対向4ポッド化

ZR400-G8 2003年12月15日発売

ZR400-G8 2003年12月15日発売

マイナーチェンジ変更点
  • タンクのエンブレムをZEPHYRからKawasakiに変更

ZR-400G8FA 2009年4月10日発売

ZR-400G8FA 2009年4月10日発売

マイナーチェンジ変更点
  • ゴールドエンブレムのファイナルエディションを追加

ゼファーχの最終モデル。ゼファーからゼファーχまで含めて一番最後のモデルとなります。

ファイナルエディションのこのカラーはイメージの元となった「Z1」に一番近いイメージですね。

まさにZ1のレプリカと言うべきカラーリングで、現在も高い人気を維持しています。

ゼファーシリーズで一番最後に出たモデル&人気のカラーなので、この車体を中古で見つけたら仮に値段が高くても検討する価値があると思いますよ。

乗り換え時には今のバイクを高く売るのも重要

今回はゼファー400,χについて、中古相場や歴史、ユーザーの評判をお伝えしました。

乗り換えを検討してる方は是非参考にしてみて下さい。

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全国のバイク業者から一番高い所を選ぶだけで、余計な交渉などはカチエックスのスタッフが代行。

バイクは基本的に保管してるだけでも価格が下がって行くので、一番高く売れる今のタイミングを逃さないようにしましょう。

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【この記事を書いたライター】よしのパパ