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スポーツスターXL883シリーズの買い時はいつ?生産終了のうわさやスペック、中古販売相場を紹介|買いたい新書

スポーツスターXL883シリーズの買い時はいつ?生産終了のうわさやスペック、中古販売相場を紹介|買いたい新書

「スポーツスターXL883に乗りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。

スポーツスター XL883シリーズはもともと、レースで勝つために生まれたバイクであり、AMF傘下で経営不振に陥っていたハーレーダビッドソンを救ったバイクでもあります。

「パパサン」という通称も有名ですね。

そんなXL883シリーズですが、2021年モデルをもって生産終了のうわさもあります。買いたい人は早めの行動が良いかもしれませんね。

そんなXL883シリーズを「買いたい」と思っている方に向けて、現行モデルの新車価格や生産終了について、スペック、XL883シリーズの歴史まで紹介します

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ハーレーダビッドソン スポーツスターXL883シリーズとは

ハーレーダビッドソン スポーツスターXL883はハーレーダビッドソンが販売するオートバイです。ハーレーダビッドソンと言えばクルーザーというイメージですが、スポーツスターシリーズはその名の通り走りを意識したモデルです。

XL883シリーズは883ccの排気量から「パパサン」と呼ばれることもあります。

1986年に発売されて以降、国内外を問わず幅広く製造販売されてきました。

現在は、スポーツスター XL883という名前の新車は販売されていませんが、2021年には「XL883N アイアン」、2020年には「XL883L SuperLow」が販売されています。

883ccの排気量は現行のハーレーとしては、排気量は小さめです。「ハーレーとしては」取り回しやすく、価格も安い。ハーレー入門編的な位置づけでもありますが、決してやさしいバイクではありません

ハーレーダビッドソン スポーツスターXL883シリーズの新車価格

XL883シリーズの現行に近いモデルは、XL883N アイアンとXL883 SuperLowです。どちらも空冷Vツインエボリューションエンジンが採用されていることは共通ですが、デザインに違いがあります。

スポーツスター XL883N アイアン

スポーツスター XL883 アイアンの新車価格は1,388,200円からです。最新モデルは2021年式となっています。

XL883シリーズとしてはベーシックなスタイルでXL883らしい1台です。エンジンも含めてあらゆる箇所をブラックアウトした、黒基調のデザインが特徴となっています。

車体形式XL883N
カラーブラックデニム、リバーロックグレーデニム、デッドウッドグリーン、スネイクヴェノム
全長(mm)2185
シート高(mm)760
車両重量(kg)256
エンジン種類空冷Vツインエボリューションエンジン
排気量(cc)883
最大トルク68Nm / 4,750rpm
新車価格1,388,200円~

スポーツスター XL883L Superlow

スポーツスター XL883L Superlowの新車価格は1,344,200円からです。最新モデルは2020年式となっています。

その名の通り、車体が低くなっているのが特徴です。シート高が705mmしかないので、背の低い人や女性でも足つきが良いです。ただし、その分バンクセンサーをこすりやすくなっている点には注意しましょう。

車体形式XL883L Superlow
カラービビッドブラック、バラクーダシルバー、リバーロックグレー/ビビッドブラック
全長(mm)2225
シート高(mm)705
車両重量(kg)258
エンジン種類空冷Vツインエボリューションエンジン
排気量(cc)883
最大トルク69Nm / 4,750rpm
新車価格1,344,200円~

XL883シリーズは2021年で生産終了

国内外でロングセラーモデルとなっているスポーツスター XLシリーズですが、2021年モデルを最後に生産終了しました

2019年ごろから生産終了がうわさされており、実際に2021年は2020年よりも少ないモデル数で発売されました。

2022年には、新型のRevolution Maxというエンジンを搭載した「SportSter S」が発表されています。

こちらはこちらで興味深いバイクではありますが、新しい水冷エンジンかつ排気量1252ccということでXL883とは程遠いバイクでしょう。

XL883シリーズの中古車価格

XL883N アイアンの中古販売相場

XL883N アイアン

XL883は2023年6月現在、約143万円が販売相場です。2020年9月は89万円が相場でしたが、かなり上昇しています。

しかし2022年2月までは高値を更新し続けていましたが、2023年にかけて急激に値下がりをし始めています。

ハーレーはカスタムされている車体が多いとはいえ、新車の車体価格以上というのは少し高すぎる気もします。しばらく待てばもう少し下がる可能性も高く、中古を狙っている人は急ぐ必要はなさそうです。

XL883N アイアンの特徴

XL883N アイアンはパパサンシリーズのベーシックなモデルです。全体的にブラックパーツが使用されたデザインが特徴です

元祖XL883が生産終了した、2009年に発売開始されており後継モデルという見方もありますね。

最新は2021年に発売のモデルで、空冷Vツインエボリューションエンジンが搭載されています。

XL883の中古販売相場

XL883 価格推移

XL883は2023年6月現在、約92万円が販売相場です。2020年9月は89万円が相場でしたが、少しだけ上昇しています。

XL883は1986年から2009年まで販売されたバイクです。ロングセラーモデルになるので、状態も良いものから悪いものまで幅広いです。91万円はあくまで平均的な数字としておいて、1台ずつ慎重に状態を見極めて購入するようにしましょう。

XL883の特徴

1986年以降に発売されたXL883はEvolution(別名ブロックヘッド)と呼ばれる第3世代のエンジンが採用されています。

経営不審に陥ってAMFの傘下に入っていたハーレーが会社を買い戻して新たに開発したエンジンです。このエンジンは開発にホンダがかかわったという噂もあります。

北米で人気が出た後、1989年にはハーレージャパンが設立され日本でパパサンブームが起こるきっかけになったバイクです。

XL883Rの中古販売相場

XL883Rの価格推移

XL883Rは2023年6月現在、約103万円が販売相場です。2021年から相場が上がり続けていましたが少し落ち着いてきている段階ですね。

XL883Rは現時点では生産されていないモデルです。特にキャブ車で状態が良い車体はどんどん減っていくので気になる1台を見つけたら購入検討したいところです。

XL883Rの特徴

XL883Rは2002年から2015年まで販売されたスポーツスターで、通称は「パパサンアール」です。XL883Rというモデル名の「R」はRacerからきています。ハーレーダビッドソンがレースで活躍していた時代のDNAを受け継ぐ1台です。

日本で非常に人気が高いモデルで、特徴的なオレンジ色が覚えやすいことから「パパサン」と聞くとこのモデルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか

車体が低すぎず、高すぎずで足つきの良さとコーナリングのしやすさのバランスが良いのが特徴となっています。ハーレーの中では排気量が小さいこともあり、ハーレー入門編としておすすめされることも多いですね。

2007年式まではキャブ車、2009年以降のモデルはフューエルインジェクションです。

XL883L/XL883L SuperLowの中古販売相場

XL883L ロー

XL883L/XL883L SuperLowは2023年6月現在、約84万円が中古販売相場です。2021年までは相場上昇傾向でしたが、直近ではやや落ち着きを見せています。

年式ごとに価格のばらつきも大きいため、年式/状態を確認の上、納得できる車体を見つけましょう。

XL883L/XL883L SuperLowの特徴

XL883L SuperLowはその名の通り、車高が低いのが特徴です。現行モデルはシート高705mmで女性でもかかとを浮かせば足がつくくらいになっています。

その分、バンク角は浅くなっているのでコーナリングで車体がを擦ってしまわないよう注意が必要ではあります。

2017年式までは単にXL883Lというネーミングでしたが、2018年モデルからXL883L SuperLowにモデル名が変わっています。

XL883N アイアンに乗ってわかったいいところと悪いところ!みんなの評判・口コミ

今回はXL883シリーズの中でも人気のXL883N アイアンのユーザーにアンケート調査を実施しました。

憧れのハーレーではありますが、いいことばかりではありません。メリットとデメリットの両方を知って購入したいですね。

XL883N アイアンはどうやって購入した?

XL883N アイアンを購入した人に新車で買ったか中古で買ったかを聞きました。

今回のアンケートでは、75%が中古で購入、25%が新車で購入しているとのことです。現行モデルなので新車購入も良いですし、発売以降期間が経って中古の流通量も多いので中古購入もありですね。

自分の予算や求める車体に合わせて選択したいところです。平均購入価格は146万円でした

購入は正規ディーラーが25%で新車購入している人はディーラーから購入しています。

中古はレッドバロンや地元チェーン店など、安心感があるショップで購入している人が多いですね。

XL883N アイアンはどんなふうに乗ってる?

XL883N アイアンをどのように乗っていたかを聞きました。

75%がツーリングと回答しており、やはりツーリング向きのバイクですね。ハーレーの中では扱いやすいので街乗りやちょい乗りで利用している人もいます。

通勤に使っている猛者はさすがにいませんでした。

XL883N アイアンの評価は?

実際にXL883N アイアンに乗ってみて、車体を評価してもらいました。

高評価となったのは、やはり足つきの良さです。XL883N アイアンのシート高は760mmで決して低くはありませんが、SuperSportモデルと比べると足つきが良いです。

一方、低評価となったのは燃費と風の抵抗でした。XL883N アイアンは純正ではカウルがついていないので風の抵抗はもろに受けてしまいますね。また、大排気量のバイクなので燃費も良くありません。

XL883N アイアンに実際乗ってみてどう?

XL883N アイアンの乗ってわかったいいところ

見た目のかっこよさ。絵になる。車体が素敵。乗り心地もいい。ツーリングしてて楽しい。
足つきが非常にいいですし、安定感があり街乗りにも適している点は良かったです。また、デザイン性の高さはもちろんオリジナルにカスタムしやすいので、様々に妄想が膨らむのも良さだと思います。
コンパクトサイズですが、さすがにハーレーサウンドが健在です。
車高が低めなので身長があまり高くない私でも安心して乗ることが出来ます。初めは重く取り回しがしにくいと感じるかもしれませんが乗っているうちに慣れてきます。
ハーレーの中でも若者むきで、スタイルがとてもかっこいいことが最高です
気軽に乗れ、タンデムもしやすいです。音とスタイリングが最高です。
1番は、スピードを出したくなるような急かされる感じが無く、ゆったりした気持ちで乗れます。
快適にツーリングできますし、なにより最高にカッコいいと思います。

実際にXL883N アイアンに乗ったことがある人にいいところを聞いてみました。

様々ないいところが上がっていますが、やはりカッコイイという点を挙げている方が多いですね。XL883N アイアンの黒に統一されたデザインはたしかにわかりやすくカッコイイですよね。

XL883N アイアンの乗ってわかったイマイチなところ

デザインは非常に気に入っていますが、シングルシートなのが少しだけ気になります。
サスペンションが少し硬く感じるかもしれません。もう少し柔らかくなってくれるとお尻への衝撃も和らぐと思います。
車体が大きく、重いので、狭い場所での方向転換など、取り回しが大変でした
リアサスがノーマルのセッティングでは硬いので、スプリングの調整をした方がよい。
排気量の割に、思ったよりトルクが少なくて、乗っていて多少は疲れる。
本体が大きいため、チョイ乗りには不向きで、忙しくツーリングに行く時間が取れないと倉庫に眠ることになります。

XL883N アイアンの口コミでよく上がるいまいちな点がリアサスが固いという意見です。

また、ハーレーの中ではコンパクトですが、それでも車両重量は250kg以上です。取り回しがかんたんだとは言えませんね。

XL883N アイアンはどんなひとにおすすめ?

ツーリング好きな人
カスタムをして自分だけの1台を造りたい方には特におすすめです。
女性にも気軽に乗って頂ける1台だと思います。
ハーレーに憧れている方は多いと思いますが、やはり見ているのと実際に乗ってみるのはかなり違うと思います。XL883Nなら価格も手が出せないほど高くないと思いますので初めてのハーレーにはおすすめです。
見た目重視の人には、絶対におすすめです
883はハーレービギナーの方のエントリーとして、また玄人の方も気負わずに乗れて自己流にカスタムしていく楽しみに満ち溢れた奥深い車種だと思っています。
のんびりとバイクでツーリングを楽しみたい人におすすめです
頻繁にツーリングを楽しむ方におすすめです。

XL883シリーズのカスタム事例

ナローなスタイルがかっこいい

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カフェレーサースタイル

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XL883N アイアンらしさが増したブラックスタイル

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XL883シリーズの歴史

XL883シリーズの歴史も解説します。

モデルKHの登場とAMF参加のハーレーダビッドソンの経営不振

スポーツスターのもとになったバイクは1952年に発売された、「モデルK」です。このバイクで初めて今のXLシリーズの元となる4カム構造を備えたエンジンが採用されました。

1986年 XL883登場

その後XLシリーズは何度かの改良を重ねて、1986年「エボリューションエンジン(通称ブロックヘッド)」を搭載したXL883が登場します。

このエボリューションエンジンは非常に優れたエンジンで、今のXLシリーズにも採用されています。当時経営不振に陥っていたAMF傘下のハーレーダビッドソンを救ったのもこのエンジンです。

2002年 XR883R登場

2002年には日本でも大人気となる、XL883Rが登場しました。

ダートトラックレーサーがモチーフとなっており、スポーツスターシリーズの中でも特に走りに重点を置いたモデルです。

XL883シリーズの中でもシート高が高めで、2015年の最終モデルは760mmでした。サスペンションもやや長くバンク角が十分に確保されているのでカーブが曲がりやすくなっています。

また、XL883シリーズでは唯一、フロントブレーキにダブルディスクが採用され制動力も高いモデルです。

2004年 ニューレボリューションエンジンに変化

2004年にはニューレボリューションエンジンが登場しました。大きな変更点はこれまでエンジンがリジットマウントだったのが、ラバーマウントに変更されたことです。

エンジンマウントがゴム素材になったことで、心地よい振動は残しつつ走行時の振動を大幅に減らすことに成功しました。

2003年以前のXL883と2004年以降XL883では別物と言われるくらい大きな変化です

2009年 XL883終売、XL883N アイアン登場

2009年にはXL883が生産終了となり、XL883N アイアンが登場しました。

XL883は2008年と2009年にFi(ヒューエルインジェクション)車が販売されたものの、大半はキャブレター車です。

一方はXL883N アイアンは2009年の初期モデルからFi車です。

XL883N アイアンはブラックを基調としたスタイル以外はベーシックなXL883です。キャブレターからFiへの切り替えに代わりXL883が変化したモデルといえるかもしれません。

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