バイク値上がり・高騰はいつまで続く?独自データで値下がり時期を予想

バイクの価格高騰はいつまで続き、いつ値下がりするのか?

新車の納期は遅れ、中古価格は値上がりし、安いバイクに限ってさほどコンディションが良くないなど、乗りたくても乗れない状況が続いてるかと思います。

今回、弊社アップスが独自に調査を行い、今後の進展についても考察しています。

結論は、現時点では中古価格は値上がりし続ける一方で、バイクを安く買うためには素早い決断が必要になるということです。

以下では、バイク価格が高騰した理由と、今後の進展についてご紹介してきます。

有力なのは「新車の供給が安定してから」

いくつか有力な候補として上がっているのが「新車の供給が戻った時」です。つまりコロナが完全に収束した時に、中古価格は安定すると言われています。

レッドバロン、ホンダドリーム、YSPなど複数の店舗に確認をとりましたが、どこも明確な答えはありませんでした。ただ、「新車が供給されないから中古車の値段が上がっている。だから、新車が供給が安定すれば中古車の価格は落ち着いてくる」という点については共通していました。

なので、中古価格の推移を追えば、中古価格の相場が安くなる時期がある程度予測できます。

そこでここからは、弊社アップスが2020年9月から独自に集計している「Goobikeの平均中古価格の推移」について以下に共有したいと思います。

※中古価格の推移は毎月初旬に更新していきます。(ブクマ奨励)

※正確な中古車の平均価格を算出するため、新車、新古車に該当する走行距離1000km未満のバイク、走行距離減算歴車を除き、累計108,000件の中古価格データからグラフを表示しています。

グラフを見る限り、2020年9月か一年経過した今でも中古価格は高騰し続けており、どの排気量においても下がる様子は見られません。

排気量別の値上がり幅
  • 原付  :13万円→17万円
  • 125cc  :21万円→25万円
  • 250cc  :38万円→46万円
  • 400cc  :60万円→88万円
  • 750cc  :80万円→100万円
  • 750cc以上:110万円→137万円

という具合に、排気量が高くなるほど中古価格は高騰しており、手頃だった原付でさえも平均で3万円も値上がりしています。

今後、もし新車の供給が安定してくれば、平均中古価格は徐々に下がっていく様子がグラフから読み取れるはずです。では、10月、11月、12月と続き、翌年2022年には中古価格が安くなっているか?というと、考えにくいでしょう。

希望的観測ですが、タイを除き主要の生産国は感染者数は減少している様子です。来年には新車の供給が安定し、中古価格が値下がりすれば、少しはバイクを安く購入できる日が来るかもしれません。

高騰してる主な理由

新車の供給不足

現在、日本国内での新車バイクの供給が間に合っていません。新車がないので中古車への需要が高まり、中古価格が高騰しているのです。

新車の供給不足の原因は、ご存知の通り「コロナ」です。

また、輸出入に使われるコンテナが不足してることも、供給不足の大きな障害となっています。

また、2020年にホンダレブルやZX25R(約20年ぶりの4気筒250ccバイク)など、予想を上回る大ヒット作が生まれたことで、需要を大きく上回っている事も供給不足の一因です。

それは今でも品薄状態が続いており、1000台以上のバックオーダーを抱えたまま納期遅れが続いています。そのためか、新車を購入し、国内市場に出回る新古車への買取価格は上昇、店頭に並ぶ頃には新車と同様か、それ以上の値段で取引される事態になっています。

また、新車販売の伸びについてですが、全軽自協の統計によると、2019年、2020年では国産4メーカーの新車販売台数は平均6万6千台にとどまっていますが、2021年では9月時点ですでに6万3千台、今年12月には累計で8万台に登る見込みです。

今は空前のバイクバブルで、旧車の値上がりも気になりますが、価格高騰の引き金となっているのは新車の供給不足がメインです。新車の供給が安定すれば、安全性が高く故障も少ない新車に需要が傾き、中古価格は値下がりしていくと考えられます。

この中古車のコンディション問題については以下で詳しく解説しています。

業者オークションの品質低下と出品数の減少

業者オークションとは、主に買取業者が一般の方から買取したバイクや、お店で在庫となったバイクの売り買いを行う、業者専用の売買取引所の事です。

この業者オークションですが、毎月出品されるバイクの「品質」が落ちている事も中古価格高騰の原因として考えられています。ここで言う「品質」とは、オークションから仕入れてそのまま店頭で販売できる完品状態のバイクという事ですが、特に10年~20年経った人気があり在庫数の多い中古バイク(SR400やTW225など)の経年劣化が顕著となり、修理前提でなければ店頭販売できないバイクの母数が増えて来たことが品質低下に影響しています。

以下は業者オークションの出品台数の推移です。業者オークションへの出品数は2016年の年間3万8千台から3万台まで減り続けています。これはバイクの経年劣化により市場に出回る中古車そのものの母数が減ってきていることを示しています。

お店としては、なるべく手間のかからない、故障リスクの少ないバイクを仕入れたいため、自然と劣化の少ない中古バイクへの落札が多くなり、業者オークション内での落札価格が高騰します。 これによって、皆さんの手に届く頃には、値上がりした状態で店頭に並び、なおかつ修理前提のバイクは修理コストが上乗せされた状態で店頭に並ぶので平均中古価格が上昇しました。

このような、メーカーの販売規制と業者オークションの品質低下による仕入れ不足を解消するため、バイクショップは自社買取に注力するようになります。それが2020年秋頃からでしょうか、勘の良いバイクショップから自社広告をインターネットに打ち出したり、一括査定サイトへの参画を始めます。

メーカーの販売規制(コロナ前から高騰は既に始まっていた説)

ホンダを皮切りに始まった「バイク販売網の規制」は、コロナよりも前の出来事ですが、これもバイク高騰の理由の一つとして考えられます。

昔、基本的にはどの排気量にも関わらず、バイクショップはメーカーから新車を仕入れて販売することができていました。しかし、この規制により、主に「収益性の高い大型バイク」は正規ディーラーでしか販売できなくなり、一般のバイクショップは仕入れ不足に陥ります。

そして、ここ数年でバイクショップのあり方は大きく変化しています。

販売規制後のお店の変貌
  • 中古車量販店を維持しつつ、メーカーと契約して正規ディーラーを新設。新車の仕入れ体制を整えたお店
  • 中古車販売へ更に特化することに決めたお店
  • 対処出来ずに吸収合併、廃業していったお店

このように、多くのバイクショップは、必然と中古車をメインに取り扱う事で生き残っていく形へ変貌していきます。当然、良い中古車があれば、同じ条件で規制を受けたお店同士で取り合いになるため、中古価格は自然と値上がりし、それが皆さんの手元に届く頃には値上がりした状態で店頭に並ぶわけです。

その後、販売規制はホンダに続いてヤマハ、カワサキが規制を進めました。その影響から、実はコロナ前から中古価格の高騰が始まっていたのでは?との指摘もあり、更にコロナによって価格高騰が加速したと言われています。

規制直前、レッドバロンは新車を大量に仕入れた

この規制が適用される前に「レッドバロンはホンダから、新車のCB400SFを大量に仕入れた」という独自情報を手に入れました。確かに「CB400SF」はどの時代でも必ず売れる鉄板商品です。それが今後販売できない、となるとレッドバロンへの客足は遠いてしまうため、一時的にでも未然に防ぎたかったのでしょう。

今ではもう、レッドバロンでは「ホンダとカワサキの大型全車種、ヤマハは一部(yzfr1など)」を新車を買うことができません。

価格高騰したバイクと、買取価格が上昇した背景

以下では、特に価格高騰で話題に上がっていたバイクについて5つ、買取相場と中古価格の推移について調査した記事があるのでご覧ください。

いずれも異常な値上がりを見せ、とてもじゃありませんが昔のように安く買うことは難しい事が分かります。反面、所有している方にとって、中古価格の高騰は朗報です。

売却価格が上がっているため、例えばコロナ前に購入した方であれば、購入価格よりも高い値段でバイクを売ることができるようになったバイクもあります。

価格高騰中のバイク一覧

いずれのバイクも価格が高騰し、値上がりしきったままで安くなる気配はありませんが、細かく見ればそこまで値上がりしていないバイクも存在します。高くなりすぎて買えない方でも、人気バイクから少し外れて、ある程度マイナーな車種であれば安く買うこともできます。

中古価格の高騰で「買取業者が乱立」

バイクショップにとって主要の仕入先であったメーカーと業者オークションからの仕入れが困難になったことで、バイクショップは皆さんから直接バイクを仕入れるために「自社買取」を始めるようになります。これは2020年の秋頃から非常に活発になりました。

皆さんから直接仕入れる事で、業者オークションの中間マージンが無くなり、対個人との取引になるためお店側は消費税がかかりません。例えば、10万円のバイクを業者オークションから仕入れると、消費税の10%、1万円を払っていたので、仕入れ価格は11万円です。ただ、皆さんから買う場合は10万円で済みます。

また、個人から買取するバイクは、業者オークションよりも質が良いとされています。

出品側は、業者オークションへ出品する前に、事前に修理をしたり、外装を綺麗にして出品しています。理由は落札額を増やすためです。ただ、落札側は本来のコンディションを把握できません。

その結果、落札後に不具合が見つかる事もあり、業者オークションへ返品する権利はありますが、品薄で返品の手間がかかることもあり、泣き寝入りすることが多いようです。

しかし、買取の場合は手が加えられていない本来のコンディションを目で見て判断する事ができます。素の状態でコンディションが良ければ、本当に良い個体としてお店は自信を持って販売できます。良い中古車を展示できる事は、お店の集客にも大きく貢献します。

今後は「買取価格」も高騰していく

買取業者が現在でも乱立していますし、今後も増えていく見込みですが、バイク乗りの皆さんにとっては朗報です。中間マージンや消費税がかからない分、お店は買取価格をあげられます。さらに、より専門的なバイクに特化したお店も、インターネットを通じて買取するようになります。

つまり、今まで相場なりに判断され安く買取されてきたバイクも、今まで見なかったお店が買取に出るため、高く買取してくれるお店に出会いやすくなります。

今後は一般の人が参加出来なかった業者オークションに一般の方が出品できるような時代が来ます。今まさに、サービスの一つとして始まっているのが「アップス」です。2018年から始まり、業者オークションのシステムを取り入れた買取サービスで、価格交渉も専任スタッフが対応してくれます。

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