覚えておきたい!「初めてのバイク整備」4つの注意点!

これから初めてバイクを整備する方に必ず伝えておきたい4つの注意点があります。

それは「オイル交換・チェーン・キャブレーター・エンジン」についてです。 人間に例えるならオイルは「血液」、チェーンは「筋肉」、キャブレーターは「肺」」、エンジンは「心臓」という具合に、ありがちな整備ミスを事前に防ぐ事が大切です。

何も知らないまま整備を始めると無駄な出費も増えますし、元に戻せなくなって取り返しのつかない事になりかねません。

本記事では、そういった「ありがちな整備ミス」を防止するため、基本的な整備項目4つに絞って解説していきます。

初めてのバイク整備|4つの注意点

1.オイル交換

作業自体は簡単そうで誰にでもできそうなオイル交換ですが、注意しなければならないポイントがあります。

まず「オイル量」です。

オイルの量が多すぎたり、少なすぎるとエンジン故障の原因になります。 それぞれのバイクにオイルの規定量が必ずありますので、かならず守るようにしましょう。

たまに「念の為」といってオイルを多めに入れる方がいます。エンジンオイルが規定量を超えるとエンジンから溢れ出す事があり、結果としてエンジン以外のキャブレーターやインジェクション、エアーエレメントなどの吸気関係の部品が故障する原因になります。また、オイルが一緒に排気ガスとして排出されてマフラーが詰まる原因にもなります。

ドレンボルトを”なめ”ないように

ドレンボルトとは、エンジンオイルを排出するための「蓋」のようなものです。「なめる」とはボルトが外せなくなるまで、ボルトが変形していまう事を言います。ドレンボルトは比較的柔らかい素材で出来ているので、100均などの安い工具を使うとボルトをなめやすく、完全にボルトがなめると抜けなくなりエンジンの一部を交換する羽目になります。そのため、ドレンボルトを外す工具だけはケチらず、整備士もよく使うKTCやDeenなどの少し高い工具を買ってボルトを外すことをおすすめします。

オイルの選び方 オイルには鉱物油・部分合成油・100%化学合成油の3つのグレードがあり、バイクのオイルメーカーは少なくとも20社あります。合わせると約60種類もあるエンジンオイルの中から、どれが一番いいのか選ぶことになります。

オイル選びは奥が深く、間違ったオイルを選ぶとエンジンの故障につながるため、最初はメーカーが推奨しているメーカー純正オイルを使用しましょう。

2.チェーン調整

足元から異音が出始めたり、加速にキレがないと感じた時、まず目を向けたいのが「チェーン」です。

チェーン調整が自分で出来るようになるまでに何度か経験を積む必要があります。自分の手の感覚と経験を生かして調整するのが一般的です。

本来は規定に沿った正しいやり方があるのですが、工具も必要になりお金がかかるのと、とても手間がかかる割には、手仕上げの結果と何ら変わりがないからです。

また、バイクショップでチェーン調整をお願いすると、普通は整備士が手感覚で調整する事が多いのは、こういった理由があるためです。あとは工賃を安くするためですね。

自分でチェーン調整できるようになると、バイクの異常に気づきやすくなる感覚が身につくようになります。アクセルを開けた時のレスポンスがチェーンをつたいダイレクトに体に伝わってくるからです。

自分の手で仕上がったバイクに乗れる嬉しさは、チェーン調整で体験できる事が多いので、手間はかかりますが是非チャレンジしてみてください。

具体的なチェーン調整のやり方についてはこちらで詳しく解説されています。是非参考にしてみてください。

3.キャブレーター

FI車(インジェクション車)の場合は、部品(ダイレクトイグニッションやインジェクターなど)を交換するだけで良いので簡単です。

しかし、キャブレーターの整備は非常にシビアで慎重に行わなければなりません。

キャブレーターの整備を始める前に特に注意すべき事が2点あります。

1つ目は「タンク内のサビ」です。

キャブレーターを整備する前に、まずはタンク内がサビていないか確認する必要があります。 なぜかというと、タンクがサビているとサビがガソリンと一緒にキャブレーターに流れ込み、目詰まりを起こすからです。

エンジンを始動したり、キックを行わなければキャブレーターまで流れる事は滅多にないため、まずは、タンク内にサビが無いか確認して、キャブレーターを詰まらせないようにします。

もしタンクにサビがあると、いくら整備してもキャブレーターが「サビ」で詰まってしまい、エンジンは不調のままです。

そのため、根本的な原因であるタンクの「タンク内の錆取り」または「タンクのそのものを交換」ですることで対処します。でないと、問題なかったキャブレーターが目詰まりを起こして大変なことになります。

2つ目は「キャブレーターオーバーフロー」です。

これはキャブレーターからガソリンが溢れ出ている症状の事です。

キャブレーター周りがガソリン臭かったり、湿っていたり、バイクの真下にガソリンが漏れた形跡があれば、ほぼオーバーフローが原因です。

まずは、溢れ出たガソリンがエンジン内部まで流れ込んでる可能性もあるので、オーバーフローしたキャブレーターを整備する際は、必ずエンジンオイルも一緒に交換します。エンジンオイルはガソリンと混ざると激しく劣化し、交換しないままエンジンを始動すると寿命を縮めることになるからです。

キャブレーターの修理方法はこちらの解説がとても参考になります。

4.エンジンを吹かす

しばらく動かしていなかったオートバイのエンジンをかける時、調子を良くする意味でもエンジンを吹かして高い回転数まで回してしまう事があります。

これはエンジンにとって著しく負担がかかるためNGな行為です。

しばらく動かしていないエンジンは、エンジン内のオイルが徐々にオイルパンというオイルを貯める部分に貯まり、摩擦を防止するための油膜が薄くなっています。油膜が薄い状態でエンジンを急に吹かすと、金属同士が激しく摩擦を起こしてエンジン内部の寿命を縮めることになりかねません。

そのため、しばらく動かしていないバイクのエンジンをかけ直す時は、まずは軽いアイドリングをしてエンジン全体にオイルが行き渡らせるのが鉄則です。

できればサービスマニュアルを買いましょう

サービスマニュアルとは「バイクの分解方法などについてまとめられいる説明書」の事です。別売りなので持っていない事のほうが一般的です。

サービスマニュアルがあると難しい整備内容でもミスを減らせる事につながるので用意しておいても損はありません。

ドレンボルトを例に出すと、どれぐらいの力でボルトを締めればよいかがサービスマニュアルに記載されてます。それに従ってボルトを締めれば、締めすぎてナメる必要もなく、走行中に緩んでしまうこともなく、安全にボルトを締める事ができます。

ただ、一冊あたり高いもので9000円以上しますし簡単な整備であればサービスマニュアルが無くてもインターネット検索で何とかなることも多いです。なので、インターネットで検索しても分からないような整備に直面した時に初めてサービスマニュアルを買うほうが良いでしょう。

まとめ

以上、バイク整備の基本的な注意点4つについてご紹介させていただきました。

昔は今のようにインターネットに情報が無かったので、先輩やバイクショップの人に教えてもらいながら整備していました。そして、分からないまま興味本位で整備して壊れてしまい、筆者は2台ぐらい元に戻せなくなって廃車にした苦い経験があります。

楽しいメカニックライフを送るためにも、この記事で皆さんの整備ミスが一つでも無くなれば幸いです。